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気の利かない男

壬生です。

 

哀しみにくれる暇もなく、友人Bが現れた。

友人A、友人B、そして壬生。 三馬鹿と呼ばれ四半世紀を共に過ごした。

友人達は結婚をし、それぞれ家庭を持ったが 去年三人無職になり 

今では借りたアパートで昼間は一緒に過ごす。

世間から見れば気楽な生活だろう。

退職金を頂き、失業保険も頂き、呑気に暮らす 三馬鹿。

 

先日 友人Aが離婚すると言い出し夜中に襲撃を受けた壬生。

今ではこいつと昼夜を共に過ごす。

 

何に影響されたか友人Bも離婚すると騒ぎだし 先程から壬生のアパートに侵入。

友人A、友人B、それぞれ旦那に対して言い分があるようだ。

 

友人A:「小さな親切、大きなお世話なんだよね。」

友人B:「気をきかせてるつもりが、迷惑なんだよ。」

 

壬生のアパートは、なんであろう?

気の利く男なぞ居るわけがない。 基本的に男は気が利かない。 それで良いではないか。片目瞑って許せる女で居ろよ。 ←言えないがね。

一言いえば三倍攻撃をくらう。

 

今晩から友人Bもここで暮らすと言う。

勘弁してくれ。 

 

「子供が居たら違ったのかな。 私達。」

分からん。 壬生には分からん。 ただ思うのは、心から願うのは、

「笑顔で居てくれ。 女性は笑顔が一番素敵だよ。」

 

もう、キャリアウーマン気取らなくて良いんだよ。

化粧をして、スーツを着て、我慢して、矛盾した連中に頭を下げなくて良いんだよ。

今まで頑張ったんだから、もういいんだよ。

 

二人を見てると切なくなる。

仕事が無い今、気になるのは旦那のようだ。 今まで気にならなかった事が感に障る。

 

「ねぇ、私達 企業年金貰えるまで働いた方が良かったかな?」

「今頃言うなよ。」

 

あしたから、昼夜一緒になる三人。 

とりあえず昼間の居場所、アパートは解約せねば。だな。