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万引き爺さんと傍観者壬生

壬生です。

 

日本に戻り自宅近くのスーパーへ 友人Aと買い物に。

夕方の、

まだ陽が明るい中 買い物カートごと テクテク歩く爺さん発見。

 

ご存知だろうか?

最近スーパーでは買い物をした後に入れるカゴと、

清算前のカゴでは色が違う。

 

買い物カートを押しながら歩く爺さんは、清算前のカゴと、カートを押して歩く。

しかも、スーパー横の小道だ。 

店内では無い。

 

友人A:「なぁ、あれは どーみても万引きだよな?」

壬生:「だよな。」

 

困ってしまた二人。 イヤ固まってしまった二人。

 

友人A:「意図的か? ボケてんか?」

壬生:「正義で行くか? 素知らぬふりで行くか? 」

友人A:「良い人で居るのは 疲れるぞ。 どこの爺さんか知ってるか?」

壬生:「知らん。」

 

こんな場面に出くわすとは・・・・

どうみても、80過ぎの爺さん。  白髪に白い髭。&猫背ときたもんだ。

友人A:「店員呼んでくるから、お前引き止めろ。」

壬生:「マジ?」

 

さっさと店内へ走る友人A

爺さんのペースに合わせ 後をつける壬生。 

声を掛けろと言われても、引き止めろと言われても、何を話す? 

爺さんの後ろを ついて行く壬生。

(爺さん、歩くの早くねーか) 

 

えらい歩いた気がする。 壬生の頭の中はパニック。 

万引きだったら警察騒ぎか?

嫌、爺さん病気かもしれん。

病気なら何をしても良いのか?

 

数分が 数時間に感じる。

 

友人Aと店員が来た時、壬生は何も言えなかった。

店員に声を掛けられ 「は?」と振り向く爺さん。 

5メートル離れた距離で会話をしている店員と爺さん。

 

なんとなく心が痛い。

 

何が正しいのだろう。

万引きは良くない。 店員を呼びに行く友人は間違っていない。

でもな、根本をなおさない限り、同じ事は繰り返されるのだよ。

 

言葉足らずの壬生。

また大切な事を、言葉で伝えることが出来なかった。

頭の回転が弱い壬生。

自問自答を繰り返し、ようやく反応できる女。

 

あの後、爺さんはどうなったのだろう。

壬生達はスーパーに寄らず、そのまま帰った。 

二人とも結果を知りたくなかったのかも知れない。

 

爺さんのカートの中身は 酒と冷凍食品ばかりであった。

近所のスーパーで便利だが、もう行く事はないだろう。 

スーパーが悪いわけでは無いのだが・・・